闇の視力はヒトの6倍?ネコの目

  • 2017.02.05 Sunday
  • 10:51

闇の視力はヒトの6倍?ネコの目

 


近は住宅事情からか、飼い犬以上に飼い猫の人気が高まっているそうですね。

 

飼い猫といえば、『枕草子』の一節に、官位を与えられ専属のお守り役までつけられた「御猫」が登場しています。この「御猫」を脅したために追放されてしまうイヌのエピソードもあり、当時、同じペットでありながらイヌとネコでは待遇が違っていたことが伺えます。

 

 

安時代から、猫はペットとして人気があったのですね。

 

ネコの方が希少価値もあったようです。イヌは古墳時代の昔からなじみの深い動物でしたが、ネコは日本に生息していませんでした。ネコを連れてきたのは遣唐使と言われています。書物がネズミに食い荒らされるのを防ぐ為に、帰国の船にネコを乗せて連れ帰ったのです。

 

 

初は、ネコが飼われる理由はネズミを捕食させる為だったのですね。今どきのネコは、ネズミもとらずに夜は寝てしまいますし、大分様子が違いますね。

 

本来ネコは、夜にしっかり活動するのに適した生き物なのです。ネコの目は顔の前面に並んでついていて、前方は両眼視するのでよく見えます。また、視細胞がほとんど杆体(かんたい)で構成されていますから、暗闇でもよく見ることが出来ます。

 

 

体(かんたい)とは何ですか?

 

視細胞には二種類あります。主に明るい所で働き、大量の光によって刺激され、視力が優れ色覚がある錐体(すいたい)と、主に暗いところで働き、少量の光にも鋭敏に反応するが、視力が弱く色覚のない杆体(かんたい)です。杆体で構成されたネコの目が夜間に適しているのがわかりますね。さらに、ネコは網膜の外層に反射層を持っています。外から入った光は網膜を通過した後、反射層で反射し、もう一度網膜を通過します。光を二度網膜で感知するので、それだけ薄暗がりでは感度がよいことになります。

 

 

コの目が暗がりでキラッと光るのはそのためですね。

 

昼間の視力はヒトがネコの五倍ありますが、暗い所ではネコがヒトの六倍見えると言われています。ですから、飼い主と一緒に寝てしまわず、夜はしっかりと起きて活動するのが自然で、本当のネコらしいネコの姿なのです。

 

(原作:医学博士  武藤政春)

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