動物の目のつく言葉【日本語篇】

  • 2018.06.18 Monday
  • 11:23

動物の目のつく言葉【日本語編】

 

雨に入りましたね、ムトウ先生。「蛇の目でお迎え〜」なんて歌もありましたが、最近はあまり言われなくなりましたね。

 

「蛇の目傘」の「蛇の目」は、太い輪の形を意味する言葉です。形がヘビの目に似ているところから名付けられたのですよ。日本語には、このような動物の目に例えた言葉がたくさんありますね。例えば、足の裏などにできる「魚の目」は、形がサカナの目に似ていることと、サカナの目を食べるとなりやすいという言い伝えから名付けられたようです。

ほかにも「猫の目」は「巨人打線はしょっちゅう打順が変わる猫の目攻撃だ」のように使われます。めまぐるしく変化するものの意ですね。瞳孔は、暗い所では光を多く採り入れるために大きく、明るい所では反対に小さくなります。ネコはヒトに比べて瞳孔の大きさの変化が非常にすばやいので、めまぐるしく変わるものに対して例えに使われるのでしょう

 

かにそうですね。ほかにもそのような例えを使った言葉があるのでしょうか。

 

夜になると見えなくなる夜盲症のことを「鳥目」といいますね。目の網膜の視細胞には、錐体と杆体の二種類があります。錐体は昼間明るいところで働き、杆体は夜働きます。トリは網膜の視細胞すべてが錐体で構成されています。ですから昼間はヒト以上に視力が優れていますが、夜は全く見えなくなっています。

 

の目が夜見えないのは、そのような訳なのですね。

 

鳥といえば、「鵜の目鷹の目」は、ウやタカが獲物を探すときのように、熱心に物を探す目つきや様子をいいます。ウやタカは実際にヒトよりも視力のよい動物です。ウは空気中でも水中でも物がよく見えます。ウの目の水晶体はピント合わせの力が非常に強力なので、ヒトのように水中で遠視になることもありません。またタカは、ヒトの八倍以上視力が優れていると言われています。タカの視力が優れているのは、網膜に錐体が非常に機能的に集中して分布しているからです。

 

代東洋人が、いかに自然に対して鋭い観察力を持っていたかを物語っていますね。

 

東洋だけでなく、西洋にも動物の目に例えた言葉がありますよ。次回は西洋についても見てみましょう。

 

(原作:医学博士 武藤政春)

  • 0
    • -
    • -
    • -