「目」のつく地名 〜北海道・東北地方編(1)〜

  • 2018.07.30 Monday
  • 16:42

「目」のつく地名 〜北海道・東北地方編(1)〜

 

の夏は暑いですね、ムトウ先生。外出するのもためらわれてしまいます…

 

本当にそうですね。今回は、日本の「目」のつく地名を探して、地図をたどってみませんか。

そのような旅も一興ですよ。実際みてみると、日本には「目」のつく地名が七十以上あるのです。

 

外にあるものですね。その由来も様々なのでしょうか。

 

北海道知床半島の羅臼町のあたりは目梨郡(めなしぐん)と呼ばれています。これはアイヌ語のメナシの当て字です。メナシというのは東方の意味で、江戸時代までは襟裳岬の東方、即ち北海道の東半分をメナシと呼んでいたようですね。明治二年の北海道区画整理の際に、知床半島のあたりだけを目梨郡としたようです。

北海道には他にもアイヌ語由来の地名があります。ニセコ連邦の外れにあり、連邦で二番目に高い山の目国内岳(めくんないだけ)もそうです。メクンナイ(猫が鳴く)という説と、マクン(奥にある)+クンネ(暗い)という説があります。いずれにしても、いつでも猫が鳴いているような暗い山という意味なのでしょうね。

 

るほど。何故地名に「目」がつくのか、由来も一緒に見ていくと面白そうですね。

 

秋田県八郎潟の東方にあるのが五城目(ごじょうめ)町です。この場合の「目」は中心を意味するようです。中世の頃この辺りに五つの城があり、その中心として栄えた土地であるため五城目という名が付いたという説があります。五城目町には馬場目川、馬場目岳という地名がありますが、これもまた中心を意味した目のようです。この辺りは牧場であり、馬の産地の中心に位置するために命名されたようですね。

また秋田県南部には西目(にしめ)町があります。これは西側が海に面しているために、西面→西メン→西メ→西目となったようです。西目という地名は日本全国に多く見られます。鶴岡市西目、熊本天草郡松島町西目、鹿児島県阿久根市西目など、いすれも西側が海に面しています。

 

「目」という字がさまざまな意味を持ち、そこから「目」のつく地名を多く広がっていくようになったのですね。まだまだ興味は尽きませんね。次回もまたお聞かせください。

 

(原作:医学博士 武藤政春)

 

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