「目」のつく地名 〜関東・中部地方編〜

  • 2018.09.07 Friday
  • 09:14

「目」のつく地名 〜関東・中部地方編〜

 

日の北海道や東北の「目」のつく地名のお話はとても興味深いものでした。そういえば、東京にも「目白」「目黒」という「目」のつく地名がありましたね。

 

どちらも山手線にある駅名ですから、初めて東京に来た人には紛らわしいものでしょうね。この二つの地名の由来は江戸時代にさかのぼります。江戸には五つの不動堂がありました。現在の目黒区下目黒にあった目黒不動、豊島区目白にあった目白不動、ほか、世田谷区に目青不動、台東区に目黄不動、文京区に目赤不動、この五つは五色不動と呼ばれてあつい信仰を受けていました。五つの内現在も地名として残っているのが目白と目黒の二つなのです。

 

白・目黒にそのような由来があるとは知りませんでした。

 

東京近郊にも「目」のつく地名はいくつか見ることが出来ますね。日光市の笹目倉山(ささめくらやま)、東京都と秩父市の境界にある天目山(てんもくざん)、神奈川県の目久尻川(めくじりがわ)、金目川(かなめがわ)などがあります。

笹目倉山はササメ(篠竹)が多い山という意味で、当て字で目の字が使われているだけのようです。天目山というのは元々中国にある山ですが、これに似ているということで名付けられたようです。天目山は昔、日本からも禅僧が修行に出かけた所で、この僧達がこの地の名産品を持ち帰って日本でも作るようになったのが天目茶碗なのです。

 

れが天目茶碗のルーツなのですね。いにしえの話を紐解くのは面白いものです。

 

話といえば、中部地方にも面白い伝説のある「目」のつく地名がありますよ。石川県の白山国立公園の中の目附谷川(めつごたにがわ)には次のような話が伝わっています。

 「昔、白山が女人禁制だった頃あるうぬぼれの強い美人がいた。女人禁制といえども、自分程の美人なら許されるであろうと、白山の頂上へ登って行った。八合目に来ると大入道が現れ、これ以上行ってはならんとどなったが、女は気にもとめずに登っていった。白山の神はこれを大いに怒り、その女を二つに割り、片方を谷へ投げつけた。それ以来その谷の近くを通ると、片足の女が立っていたり、わらじが片方だけあったりするという。現在でもこの谷に住むイワナは片目であるという。」

この地方では、片目のことをメッコといい、メッコ谷が目附谷になったと考えられています。

 

ょっとゾッとするようなお話です。なかなか夏の夜にふさわしい趣がありますね。

 

(原作:医学博士 武藤政春)

 

  • 0
    • -
    • -
    • -