哺乳類が座頭になったら? 〜座頭の動物たち(2)〜

  • 2018.12.11 Tuesday
  • 16:18

哺乳類が座頭になったら? 〜座頭の動物たち(2)〜

 

回はもし動物が座頭になったら、とうテーマで魚類、鳥類についてお話をいただきました。そして次は哺乳類の場合についてですね。

 

哺乳類はサルやヒトなどを除いて一般的に視覚よりも聴覚や臭覚のほうが鋭敏です。イヌやネコなどは、臭覚や聴覚が鋭いので、座頭になったとしても、何とかエサを見つけたり、敵から逃れることが可能でしょう。

ゾウも、もともと視覚はあまり鋭敏ではなく、頼りにしているのは鼻なのです。ゾウは、5キロメートル先の臭いを感じるという大変な鼻の持ち主です。

 

ウの鼻は大きいばかりでなく、大変優れた感覚器官なのですね。

 

モグラやクジラなども座頭になったとしても生存するのに大きな影響はないと考えられます。もともと視覚を頼りに生きているわけではないからです。モグラは臭覚を、クジラは聴覚を頼りにしていて、視覚はほとんどありません。

視・聴・臭の感覚の重要度が、それぞれ異なっていますが、哺乳類は意外に視覚に頼っていない動物が多く、座頭になっても生きていける場合が多いようです。

 

所に失明に近い状態のイヌがいますが、時々柱に頭をぶつけているそうです。優れた臭覚でエサのありかはわかっても、障害物の所在は判断できないのでしょうね。

 

そうですね。しかし座頭になっても障害物を巧みによけて運動できる器用な動物もいます。コウモリは自ら超音波を発信し、障害物やエサなどに当ってはね返ってくる反射音波を聞きながら運動しています。イルカも同様の超音波を発信して運動しています。

また、魚は体の両側にある側線器によって、障害物をよけて運動することができます。この側線器は、わずかな水の振動によって水の流れの方向や速さ、水深、水中の物体の存在と距離などを測定感覚できるようになっています。魚は目が見えなくても障害物の存在を知ることができるのです。

 

ウモリやイルカ、魚たちは、仕込み杖に頼って歩く座頭市よりも感覚という点では一枚上手のようですね!

 

(原作:医学博士 武藤政春)

 

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